ナナイロのキセキ
「・・・!想像だけでもしたくないです・・・。」

「だよね。ショックだと思う。でも、そういうことなのかなあって。

ショックで動けなくて言えなくて。

でもやっぱり気になってて。

・・・で、悶々としたものが大きくなって、

最後に思わず相手を責めちゃった、みたいな。」

「あ・・・。」

「多分、坂下さんも、そこまで本気でナナちゃんのこと、

責めたり、疑ったりしたわけじゃないと思うよ?

むしろ今頃、責めたことに後悔してると思うけど。」


(そうなのかな・・・。)


「・・・とはいえ、連絡もないし、仲直りもしてないと。」

「はい・・・。一度電話くれたんですけど、私、出なくて・・・。」

「うーん。そっか。出れる気持ちじゃなかったわけね。

でも、それでますます坂下さんは、ナナちゃん怒ってるんだろうなって、

連絡しにくくなっちゃったのかもね。」

「・・・!」

私は思わずはっとする。

自分でしてしまったことの結果かと、涙がこぼれそうになる。

「あ・・・!いやいや、でも、勝手に疑って責めたのは坂下さんなんだし、

それに怒るのは当然でしょう。

ナナちゃんがそこを気にすることはないよ。

そもそも、このまま坂下さんがナナちゃんを手放すとは思えないし、

昨日の今日でしょ?もう少し様子みていいんじゃないかな。

多分、ものすごくいろいろ考えてるんじゃない?坂下さん。」






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