ナナイロのキセキ
「そう、でしょうか・・・。」

「うん。私はそう思うけどね。

どーしてもナナちゃんが今すぐ坂下さんと話したいっていうなら、

自分から電話してもいいと思うけど・・・。

2,3日は待ってみたら?」

「はい・・・。そうですね・・・。」

もちろん、今すぐにでも声が聞きたいし、話をしたいけれど。


でも・・・。


有馬さんが言う通り、亮一さんはいま、後悔してたりするのだろうか。

それとも、やっぱり、私のことを疑っているのだろうか。

最後にホームで引き留められた時、そして電話をくれたときに、

きちんと、亮一さんと向き合って、話をするべきだったのだろうか。

そして、そんな私を、怒ったりしてないだろうか・・・。

いろいろな疑問が湧き上がっては、さらに不安は募っていく。

そのまま、その気持ちを塗り替えることはできなくて。

甘い香りに寄りかかるように。

自分の気持ちをごまかすように。

私はただ、友里さんのお酒を飲んで、時間が過ぎていくのを待っていた。






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