ナナイロのキセキ
「・・・誰に声かけても失敗しないなら、

ほかの人に声かければいいじゃないですか。」

「うーん、オレ、牧野さんがいいんだよなー。」

そう言って、テーブルに置いていた私の右手をきゅっとつかむ。

「ちょっ・・・!な、なんですか!?」

私は思わず振り払う。

「んー?なんか手が寂しそうだったから。

・・・ていうか、オレのこと、別に好きじゃないんだよね?」

「あ、当たり前ですっ!!」

「あはは、即答。でも、じゃあなんでそんなにかわいい反応するの?

顔、真っ赤だよ?」

「・・・!びっくりしたのと・・・怒ってるんです!」

「ふーん。それだけかなあ。」

見透かすような、試されているような瞳で私を見る関口さん。

びっくりしたのも怒っているのも事実だけれど、

多少なりとも動揺していることも、事実だった。


(なんか、悔しい・・・。)


「中学生みたいな反応だね。

もしかして、彼氏とあんまりしてないの?」

「・・・はっ!?ななな、なにをですか!?」

「こーゆーこと含めていろいろと。

なんとなく、あんまり男に触られ慣れてない感じ。」

「!!!」
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