ナナイロのキセキ
いつも軽い感じで言うけれど。

好意に戸惑っているのは事実だけれど。

でも、今日は・・・。

真剣な気持ちが私にも伝わった。

そうならば・・・やっぱり、簡単にはぐらかしたりしてはいけないと思った。

私もちゃんと、答えなきゃ。

「あの、ありがとうございます・・・。でも、私は・・・。」

関口さんが言ってくれた通り、真剣な気持ちは受け止めようと思う。

でも、今までも、これからも、私が亮一さんを好きな気持ちは変わらない。

そう、言葉を選びながら話そうとした時だった。

「きゃ・・・!」

後ろから伸びてきた腕に、急に肩を抱き寄せられた。

その腕の中で顔を上げると、真剣な面持ちで真正面を見据える、亮一さんの横顔がそこにあった。


(・・・!!!なんで・・・?駅にいるって・・・。)


そう疑問がわいたけれど、そんなことを聞ける雰囲気ではなくて。

私はただ、亮一さんの顔を見上げていた。

「・・・この子に、何か用ですか?」

まっすぐに関口さんを見つめながら、亮一さんは冷やかに問いかける。

「あー・・・彼氏ですか。

この前は見てみぬふりしたのに、今日は割り込んでくるんですね。」

亮一さんに負けず、挑むような視線で関口さんは言う。
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