ナナイロのキセキ
(ほんとに、なんだろう???)


私は若干恐怖を感じつつ、休憩室のドアを開けた。

「失礼します・・・。」

「うん。あ、座って。」

おずおずおと部屋に入ると、ちゃぶ台でお茶を飲んでいた店長は、自分の向かいに座るよう私を促した。


(なにを言われるんだろう・・・。)


朝から店長に呼び出されることなんて珍しい。

私はゴクリと息を飲んだ。

「・・・えーっとね。えーっと・・・言いにくいんだけど・・・。」

「はい・・・?」

「うん!もう、単刀直入に言っちゃうけど、お店の前で彼氏とラブラブするのは、やめようか!!」

「え?」

一瞬、訳が分からずに、私はキョトンとしてしまう。

「昨日、してたでしょう・・・。」

店長が恥ずかしそうに言うのを見て、私ははっと理解する。

「き、昨日!?昨日の、あれですか!!」

「そうよ、昨日のあれよ・・・。まったくもう、お店から丸見えなんだから・・・。」

私は見る見る自分の顔が赤くなるのがわかった。


(見られてた!!!)


うわーっ!!

・・・っていうか、そうだ、そういえば、亮一さんに初めて声をかけられた時も・・・丸見えだったよって、有馬さんに言われたんだった。








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