ナナイロのキセキ
(なんて学習能力がないんだろうー!!)


私がアワアワと慌てていると、店長は咳払いをして話を続ける。

「まあ・・・牧野さんは若いしね・・・。

遠距離だっていうのも聞いてるし、久しぶりに会ったら燃え上がっちゃうのはわかるけど・・・。」

「はい・・・。」


(燃え上がるって・・・うう、もう、どうしよう・・・。)


もう、恥ずかしくて恥ずかしくて、店長の顔をまともに見れない。

「お客さんがいなかったからよかったものの・・・

お客さんがいたら、私、あなたたちの間に割って入って止めるとか・・・

相当野暮なことしなきゃいけなかったわよ。」

「はい・・・。」

「近隣にお勤めのお客さんが多いんだから、あなたのこと知ってる人も多いのよ?

担当のセラピストのあんなとこ見たら・・・引くでしょう・・・。」

「は、はい・・・。」


(ううう・・・。)


「とにかく、お店の前はやめなさい。お店の前は。」

「はい・・・。」


(もう、穴があったら入りたい!!

そしていっそ、そのままふたをしめてほしい!!)


真っ赤に固まっている私を見て、店長はふうっと息を吐くと、そのまま顔を和らげた。

「・・・まあね。店長としては風紀上さすがに注意しますけど、気持ちはわかるよ。」

「え?」



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