ナナイロのキセキ
計画決定から2週間後の土曜日。

私はひとり、新横浜から新幹線に乗り、亮一さんの待つ神戸へと向かっていた。


(シフトで普通に土日休みが組み込まれてて、ラッキーだったな。)


ラブシーン目撃事件(?)を経て、店長が気を使ってくれたのだろうか。

亮一さんは、今何をしてるかな。

私が泊まるからって、部屋のそうじでもしてるだろうか。

久しぶりに、マッサージでもしてあげようかな・・・。

そんなことを考えながら、新幹線の車窓を見つめる。

2時間半の列車旅を終えると、私は新神戸へと辿り着いた。


(意外と早い気もするけど・・・やっぱり疲れたな。)


ホームへ降り改札を抜けると、そこかしこから明るい関西弁が聞こえてくる。


(やっぱりかわいいな、関西弁。)


そんな雑踏をBGMに周囲を見渡すと、そこだけ、あたたかい光があたったように、亮一さんの笑顔を見つけた。

「亮一さん!」

いつものように、駆け寄って腕にきゅっと抱き付くと、亮一さんは目を細め、空いている手で私の頬をそっと撫でた。

「久しぶり。・・・て、今回は、そうでもないか。」

「そんなことないですよ!本当は、毎日だって会いたいのに。」

私が少しムッとすると、亮一さんは照れたように笑う。

「そうだよな。ごめん。・・・オレもだよ。」

やさしく私にそう言うと、おでこにそっと、キスしてくれた。







< 152 / 261 >

この作品をシェア

pagetop