ナナイロのキセキ
二人でかわいらしい家々をのぞいていく。

これが明治時代に建てられたなんて。

当時の神戸の人たちは、なんてモダンな建物だろうと、きっと驚いたに違いない。


(それにしても・・・外国のお家って、みんなこんな感じなのかなあ・・・。)


少し昔の、異国の人々の暮らしに思いを馳せる。

時代は違うんだろうけど、そうだとしたら、かわいいな。

あちこちを見ては感激しながら「かわいい!」を連発していた私は、ふと、横にいる亮一さんに視線を向けた。

「あ・・・亮一さん、こういうところ、あんまり興味なかったですよね。」

異人館に着いてからは、ほとんど私のペースで回っていた。


(始終やさしく付き合ってくれてるけど・・・男の人って、こういうところ、そんなに興味ないよね。)


「そんなことないよ。

かわいい・・・とかはあんまりわかんないけど、建物とか内装とかきれいだなって思うし。」

「そうですか・・・。」


(気を使ってないのかな・・・?)


「それに、ナナが喜んでくれるのが、オレは一番うれしいから。」

ポンポンと頭を撫でられて、私の顔は赤くなる。

「も、もうっ!またそうやって・・・。あんまり甘やかしちゃダメですよ?」

ドキッとしつつも、恥ずかしさから、私はわざと怒ってみせる。




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