ナナイロのキセキ
二人で笑い合い、緊張がすこしずつ解けていく。


(楽しいな。)


亮一さんといると、それだけで、うれしくて、楽しくて。

ドキドキするのと同じくらい、たくさんの幸せを感じる。

そんな幸せな気持ちを感じながら、たわいもない会話を続けていると、亮一さんがふいに時計を見た。

「そろそろ風呂でも入ろっか。」


(ふ、風呂!?)


その単語にドキッとしたけれど、泊まるんだし、それは当然の提案で。

でも・・・。


(まさか、一緒に入るとか・・・そんなわけないよね。)


「ナナ、先に入っていいよ。」

ドキドキと言葉を待っていた私に、亮一さんはさらりと言う。


(そ、そうだよね!まさかそんな・・・。焦って損しちゃった。)


とはいえ、いきなり私が入るのも、恥ずかしいような悪いような。

「いえ、亮一さんの家だし、亮一さんからどうぞ。」

私はとりあえず遠慮する。

「こういうのは、お客さんが先。入ってきなよ。」

「で、でも・・・。」


(ど、どうしよう・・・。いいのかな。でも、先に入るのが恥ずかしいのも事実だし・・・。)


私がまごまごしていると、ポンと頭の上に亮一さんの手がのせられた。

「・・・じゃあ、一緒に入ろっか。」

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