ナナイロのキセキ
「ええっ!!???」


(それは、ちょっと!!)


思いきり声を上げてうろたえると、亮一さんは「ぷっ」と笑い出す。

「・・・冗談だよ。すごい、予想通りの反応だな。」


(冗談・・・。)


真っ赤になっている私の頭をポンポンする。

「いやなら・・・先に入ってきな。」

「・・・!は、はいっ!」

慌ててお風呂へ行く私。


(はあ・・・。心臓に悪い・・・。)


冗談か・・・。

亮一さんの様子からしても、本当に、そうなのだろうけど。


(やっぱり、私ばっかりドキドキして・・・。)


ドキドキさせられている、気がしてしまう。

「かわいい」って、たくさん言ってくれるけど、それは、こういう風にドキドキさせたりしないものなのかな。

私は「かわいい」の意味を考える。


(ぬいぐるみとか赤ちゃんに、「かわいい」って思っても、ドキドキしたりはしないもんね・・・。)


「色っぽい」とか・・・そういう風だったら、亮一さんも私にドキドキしたりするのかな。

年もだいぶ下だし・・・。

同じ年で、色っぽいなって思う子もいるけど・・・私は多分、そういうものは備わっていない。












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