ナナイロのキセキ
希望を出してから5日後、店長は来月のシフト表を出してくれた。

見ると、早速第一土日を休みにしてくれている。


(わ!よかった!店長大好きっ!!)


帰宅後そのことを亮一さんに伝えると、「じゃあ土曜日にホテルを予約しておく」と言ってくれ、私たちは横浜デートの詳しい打ち合わせをした。


(楽しみだな。)


楽しいことが待っていると思うと、毎日が待ち遠しくてそわそわするけれど。

そんな気持ちで過ごす日々は、あっという間に過ぎていく。



そして、待ちに待った再会の日。

冬と春の間を揺れる、あたたかな気持ちの良い天気。

亮一さんとは、横浜のひとつ隣の桜木町駅で待ち合わせをしている。

まだかな、とそわそわしながら改札口を見ていると、周囲から頭一つ分でている亮一さんの姿が見えた。

私が大きく手を振ると、右手を挙げて応えてくれる。


(やっぱり今日も、かっこいいな。)


黒い薄手のコートにベージュのパンツ。

いつも通りのシンプルさだけど、いつも通りに似合っていて、やっぱり私は見とれてしまう。







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