ナナイロのキセキ
そうやさしく言ってくれ、安心する気持ちと、ちょっと悔しい気持ちと。

「・・・ううん!がんばります。

亮一さんの好きなものってなんですか?」

「好きなもの・・・うーん、そうだな・・・。

から揚げとか、豚の生姜焼きとか。」

から揚げ、生姜焼き・・・。

両方とも、全く作り方がわからない。

お母さんに特訓してもらわなくては。

「次亮一さんの家に行ったら、私、作ります!」

「えっ!次?・・・じゃあ・・・期待してる。」

一瞬戸惑ったような亮一さんだったけれど、すぐにうれしそうに、私に笑顔でそう言った。



映画は、海外でヒットした、スケールの大きいファンタジー映画を観ることにした。

私がこれがいいと言うと、亮一さんはすぐに「それにしよう」と決めてくれる。

多分、どんなにつまらない映画でも、私が観たいと言ったなら、

迷わず「それにしよう」と言うような気がしてしまう。

私に甘いのはいつものことだけど・・・。

亮一さんは我慢してたりしないのかな?と、時々心配したりもする。

観終わった後で「原作が気になる」と言う私に、本屋さんで原作本まで買ってくれた。





< 187 / 261 >

この作品をシェア

pagetop