ナナイロのキセキ
もちろん、わざと見ているつもりはないけれど、ふと気になると思わずチラリと見てしまう。

そして案の定、二人きりの世界に浸るカップルの、なかなかのラブシーンを目撃してしまうのだ。


(うう、どうしたらいいんだろう・・・。)


高速回転する私の頭は、どういう振る舞いをすればいいのかと、一生懸命考える。

「・・・とりあえず、隣においで。」

「はい・・・。」

少し横に移動して、私の居場所を空けてくれた、亮一さんの隣にちょこんと座る。


(完全密着・・・。)


狭い空間に横並びになれば、それは当然の展開で。

手を握られて、ドキドキと胸を鳴らしたけれど、それ以上、亮一さんは私になにもしなかった。

カタンカタン・・・と、観覧車はゆっくりと、夜空に向かって上っていく。

キレイな景色に見とれながらも、内心、ドキドキとする気持ちは止まらない。

それを悟られないように、再び景色に見入っているふりをする。

「・・・仕事は、最近どうなの?」

緊張の中、急に話題をふられた私は、なんとか感情を落ち着かせてから話し出す。

「そうですね・・・。

リピーターさんもだいぶ増えたし・・・忙しいけど、楽しいです。」






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