ナナイロのキセキ
「そっか。ナナは、仕事好きそうだよね。」

「はい。天職かな、なんて、勝手に思ったりしています。」

「・・・天職か・・・。

ナナの年齢でそんなこと言えるなんて、相当幸せなことだ。」

そう言ってやさしく笑いかけてくれたけれど、なぜか切なげに見えるのは、私の考えすぎなのだろうか。

「・・・亮一さんは?仕事、どうですか?」

「オレは・・・そうだな。

いまはだいぶ落ち着いてるし、みんな良くしてくれるから。

まあ、基本順調かな。」

「そうですか。よかった。

ところで、いまはどんなゲームを作ってるんですか?」

「リスがどんぐり集めて、森の居場所を広げていくゲーム。」

「ええっ!?」


(リス??どんぐり??)


亮一さんから出た意外なワードに、私は思わず笑ってしまう。

「かわいいですね。」

「まあ、メインターゲットが女子中高生だからね。

狭い会議室にむさくるしい男たちが集まって、

リスとどんぐりの話してるんだ・・・はたから見たら、

完全に異様な光景だと思う。」

「ふふっ、見てみたい。」


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