ナナイロのキセキ
私は窓に駆け寄ると、外の世界に吸い込まれる。

それはまるで、夢のような光景。

高級ホテルの上層階で、横浜の夜景を眺めている。

それはまるで、幸せをひとりじめしているような、それでもやっぱり夢のような、ふわふわとした甘い感覚。

観覧車から見た夜景ももちろんキレイだったけれど、ここから見るこの風景は、私には別格だった。

光の数でいえば、観覧車から見たものと同じだし、

広がる窓の大きさからいえば、

神戸のレストランで見たもののほうが、きっと・・・多分大きくて。

スケールの違いとか、そういうものではなくて・・・。

私のために、亮一さんが用意してくれたこの場所。

わりと直前だったし、予約を取るのもきっと大変で、かなり高価な部屋であることも・・・十分わかる。


(亮一さんは私のために、いつもたくさんのことをしてくれる・・・。)


窓の外の風景は、いつも以上に私の気持ちを揺さぶった。

「気に入った?」

後ろから来た亮一さんが、夜景に見とれる私の頭にポンと手を置いた。

「はい・・・すごくキレイ・・・。」

「・・・よかった。」

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