ナナイロのキセキ
満足気に微笑むと、亮一さんは私の頬にキスをする。

「あ、あの・・・亮一さん。」

「ん?」

「あの・・・。」

自分が言おうとしていることを心の中で呟いて、私はひとり緊張する。

それでもどうしても伝えたくて。

でも、その緊張を悟られないように。

私は亮一さんの胸に手を置いて、赤いであろう顔をうずめた。

「・・・どうした?」

「あの・・・ありがとうございます・・・。

こんなにステキなとこ・・・。」

「・・・いや。どういたしまして。」

亮一さんの手が、私の髪をやさしく撫でる。

そのまま、私の緊張を解くように、両腕で背中を包み込んだ。

「・・・好き・・・。」

「え?」

初めてきちんと口にした言葉。

付き合っているのに・・・相手が好きでいてくれていることはわかっているのに。

ただ、自分の気持ちを素直に表現することに、こんなに緊張するのはなぜだろう。

「亮一さん、大好き・・・。」

ドキドキと、自分の鼓動の速さを感じる。

同時に、亮一さんの鼓動が、いままでよりも早くなっているのも、私は耳元から感じていた。










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