ナナイロのキセキ
ぐるぐると思考を巡らせていると、亮一さんは私を見つめたままゆっくりと身体を動かし、私の上に身を重ねた。

「!あ、あの・・・!」

今の心理状態では、冷静な問いかけすらできず、真上に迫る亮一さんの顔を、探るように見つめた。

「好きだよ、ナナ。」

メガネをはずした亮一さんが、切なげな声で私を呼ぶ。

まだ見慣れない、フレームのない表情。

それがゆっくりと近づくと、二人の唇が触れあった。

甘い息がかかり、私の全身が震えていく。

亮一さんの指がブラウスの裾をくぐると、私の肌を、熱を持ってすべっていく。

その手が背中に辿り着くと、焦れるような仕草で金具をはずした。

そのまま、亮一さんの身体は、私を深く求めていく。

「んっ・・・。」

我慢しようと思うのに、私は何度も甘い声をあげる。

前回よりも、深く、激しく。

意識が遠のいて、幾度も自分を見失う。

その夜、私は、壊されてしまうのかと思うほどに、けれど、それでもどこか、大切な宝物のように、何度も亮一さんに抱きしめられた。





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