ナナイロのキセキ
「そう?いろいろ遠慮してるでしょう。

仕事のときはいちばん下だからって、気を使ってることたくさんあるでしょう。

私が新人のときなんて、相当後先考えずに、いろいろなことしでかしてたけど。」

「えっ!店長が!?」

「そうよー。ほかの子たちもそうだったなあ。

牧野さんは、ほんとに新人と思えないくらい無鉄砲さがないわ。

私もほかのスタッフも、それで助かってるしあなたを評価してるところだけど。」

「はあ・・・。」

褒められているのか、ダメ出しをされているのか。

聞いていて私はよくわからない。

「彼氏に対してもそうじゃないの?

あなたが思うよりもっと甘えていいのかもね。

甘えるのが苦手、とか、彼の気持ちを負担に思うこともあるのかもしれないけど。

牧野さんが会いたくて、それで会いに来てくれるって言うなら、

甘えちゃえばいいと思うけど。

多分、あなたは自分が思っているほど、人に甘えてないと思うなあ。

人って、好きなひとに頼られたり甘えられたりするの、

うれしいって感じると思うけど。

そういうことって、信頼してないとできないでしょう。」


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