ナナイロのキセキ
翌日の金曜日。

仕事を終えるとすぐに、新幹線の乗車駅である新横浜へと向かった。

残業もなかったので、このまま行けば予定時刻に十分間に合うはず。


(突然だったけど・・・お母さん、すんなり許してくれてよかった。)


いつも通り、笑顔で「いってらっしゃーい」と言ってくれたお母さん。

お父さんには、仕事の研修ということにしよう、と二人の間で話がまとまった。

そして。

急な申し出を快諾してくれた、店長に感謝する。

行くことを受け入れてくれた、亮一さんにも。


予定通り、18時30分発の新幹線に余裕をもって乗り込んだ。

座席に座りシートを倒す。

窓の外に映る景色は、走り続けるごとに、その風景を変えていく。

仕事を終えた疲れと安堵、亮一さんに会えるうれしさと、期待と不安。

思いを抱えるように目をつぶると、吸い込まれるように眠りに落ちた。




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