ナナイロのキセキ
寝ぼけた耳に「新神戸」のアナウンスが聞こえると、私は慌てて新幹線を飛び降りる。
仕事が遅くなりそうだ、という亮一さんからの連絡を受けたのは、改札を出てすぐのことだった。
車で迎えに来てくれることになっていたので、私はしばらく近くのカフェで、亮一さんを待つことにした。
春風の香る、まだヒンヤリとした夜。
私は、悩んだ末に注文したホットのカフェラテを飲みながら、読みかけの推理小説のページをめくる。
店内は、会社帰りのサラリーマンやOLさんが多く、ほとんどが一人で来ているようだった。
BGMと、たまに聞こえる店員さんの話し声。
カフェラテのカップの底が見えたころ、落ち着いた店内に、急ぐような足音が響き渡る。
(あ!)
音のする方向へ目を向けると、店内を見渡す亮一さんの姿が見えた。
私は座ったまま、大きく手を振る。
目が合って気づいた亮一さんは、息を切らして私のそばまで来てくれた。
「ごめん・・・!遅くなって・・・。」
髪の毛が、風を含んで乱れている。
スーツのジャケットは着崩れて、ゆるんだネクタイも曲がっていた。
仕事が遅くなりそうだ、という亮一さんからの連絡を受けたのは、改札を出てすぐのことだった。
車で迎えに来てくれることになっていたので、私はしばらく近くのカフェで、亮一さんを待つことにした。
春風の香る、まだヒンヤリとした夜。
私は、悩んだ末に注文したホットのカフェラテを飲みながら、読みかけの推理小説のページをめくる。
店内は、会社帰りのサラリーマンやOLさんが多く、ほとんどが一人で来ているようだった。
BGMと、たまに聞こえる店員さんの話し声。
カフェラテのカップの底が見えたころ、落ち着いた店内に、急ぐような足音が響き渡る。
(あ!)
音のする方向へ目を向けると、店内を見渡す亮一さんの姿が見えた。
私は座ったまま、大きく手を振る。
目が合って気づいた亮一さんは、息を切らして私のそばまで来てくれた。
「ごめん・・・!遅くなって・・・。」
髪の毛が、風を含んで乱れている。
スーツのジャケットは着崩れて、ゆるんだネクタイも曲がっていた。