ナナイロのキセキ
「夕飯、どこか店に寄ろうと思ってたんだけど。

もう遅いし、何か買って家で食べようか。

話があるなら、その方がゆっくりできると思うし。」

近所に、持ち帰りできるおいしいカレー屋さんがあるというので、それにしようと話が決まる。

「疲れてるだろ。

今の時間、ここからだと30分はかかるから、ナナは寝てていいよ。」

「えっ!?ううん、大丈夫ですよ。

亮一さんこそ、遅くまで仕事して疲れてるのに。

迎えにまで来てもらって・・・。」

「オレは別に。いつもと同じ仕事してただけだし。

ナナは、仕事した後に新幹線でここまで来て・・・。

疲れてて当然だ。」

左手で、ポンポン、と私の頭を撫でると、「おやすみ」と言って私の頬を触れる。

ドキンとする胸の音を感じながら、私は思わず目をつぶる。

心地いい振動が、私の身体に響いていく。

ラジオの音が遠くなる。

いつの間にかそのまま、私はうとうとと眠りについてしまっていた。
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