ナナイロのキセキ
その後、中華街に行き昼食をすませると、シーバスに乗り

みなとみらいの中心部へと戻っていく。


(うん!いかにもベタなデートって感じ!)


ランドマーク1階のカフェに寄ってケーキセットを

食べながら、私は今日のデートの満足感に浸っていた。

「疲れてない?」

かなりウキウキとケーキを食べていたけれど、なにか心配になったのか、

坂下さんは私にそう問いかける。

「はい!すごく、楽しいです!」

「そっか。ならいいんだけど・・・。

ベタなデートって考えてみたけど、いろいろ詰め込みすぎた気がして。

疲れたら言ってね。」

「はい。でも全然疲れてないですよ。すごく楽しくて・・・。

・・・って、あ、坂下さんは平気ですか?」

「うん。オレも平気だよ。オレもすごく・・・楽しいから。」

そう言って、やさしく微笑む坂下さん。

その笑顔を見ていると、こうやってただ一緒にいるだけで、

それだけで、幸せだなと思ってしまう。

「牧野さんは、なにか欲しいものないの?」

「え?」

急に質問され、私は一瞬きょとんとしてしまう。

「欲しいもの、ですか?」



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