ナナイロのキセキ
ゆっくりと店内を歩いていると、とあるショーケースの前で、私は足を止めた。


(わ!これ、かわいいな・・。)


ハートとリボンのモチーフが揺れる、華奢でかわいらしいペンダント。

そんな様子に気づいた坂下さんは、後ろから私に声をかける。

「気に入ったの?」

「はい。かわいいなって思って・・・。」

「うん。牧野さんに似合いそう。」

坂下さんが店員さんに声をかけると、店員さんはガラスケースから

出したペンダントを私につけてくれる。

「とてもよくお似合いですよ。」

「うん、ほんとに・・・よく似合ってるよ。」

そう言って、目を細める坂下さん。

私はまたドキッとしながら、恥ずかしくなって思わずうつむく。

「・・・じゃ、じゃあ、これにしようかな。」

「うん。じゃ、これお願いします。」

「かしこまりました。」

店員さんは丁寧にペンダントを包むと、「とりあえず彼氏に渡しますね」と言って、

坂下さんに小さな白い紙袋を渡す。

店から出ると、「はい、どうぞ」と、坂下さんはその紙袋を私に差し出した。

「あ、ありがとうございます!大切にしますね。」

「うん。気に入ったのがあってよかった。」

満足そうに微笑む坂下さん。

はじめてもらった、坂下さんからのプレゼント。

私は、宝物にしようと心に決めた。





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