ナナイロのキセキ
「彼氏いるかなとは思ったんだけど。

オレ、あんまりそーゆーの気にしない主義だから。

牧野さん、めちゃくちゃオレのタイプなんだよね。」

「・・・。」

「絶対、オレの方がいいと思うけど。」

「はっ!?」

自信に満ちた表情で、私を見つめる。

確かにその顔は、整っていて。


(すごくモテるのかもしれないけど・・・。)


亮一さんの方がいいに決まっている!と私はちょっとムッとする。

けれど、全く気にしない様子で関口さんは続ける。

「最初二股でもいいから付き合ってくれたら、

絶対にオレを選ばせる自信があるんだけど。」

整った顔が、私の顔を覗き込むように接近する。

「・・・!」

思わずドキッとしてしまい、関口さんから顔を背ける。

「彼氏いるのに、男慣れしてない感じだね。」

「・・・こんなに近くで見られたら、誰だってこういう反応しますよ。」

「そうかなあ。平気な子もいると思うけど。」

私の気持ちを見透かすように、さらにグイッと距離を縮めてくる。

強引な行動に、私はぎゅっと身構える。


(ちょっ・・・!ど、どうしよう!)


私は戸惑いながら視線を動かすと、その、視界の端に、

見慣れた長身・・・遼一さんの、姿が見えた。







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