ナナイロのキセキ
こんな場面を見たら、変な誤解をされてしまうかもしれない。

「あの、本当に、失礼します!」

そう言って離れようとした瞬間、がしっと腕をつかまれる。

「ちょっ・・・!離してください!!」

キッと関口さんをにらんだあと、亮一さんがいる方向へと目を走らせると、

一瞬、私たちの目がピタリと合った。

けれど次の瞬間、隣にいる関口さんに気づいた亮一さんは、

表情を硬くして、その場に足を止めてしまう。


(・・・!)


きっと誤解を招いている。

そう思って関口さんの手を振り払おうとするけれど、力強くつかまれたその腕には、私の抵抗は意味をなさない。

関口さんは、そのまま、私の耳元に唇を寄せる。

「・・・!!」

ビクッと身体をこわばらせると、関口さんは、耳元で囁くように呟く。

「これ、オレの連絡先。待ってるから。」

妖しく微笑むと、私の手に白い紙をきゅっと握らせる。

「あの、本当に困ります!

連絡なんてできないし、お返しします!」

「・・・女の子が嫌がる姿って、オレ、焦らしてるようにしか見えないんだよなー。

気が変わるかもしれないし。とりあえず持ってて。」

「はっ!?」


(な、なんてうぬぼれ!!!)


「じゃあね。」



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