兄妹 恋々
まぁ、今は考えるのをやめよう。
*
「つばき‼ 足はどうだ!?」
リビングに戻ると淳兄が心配そうにこっちを見ていた。
「痛いけど、冷やしたからまだまし‼」
「そっか…良かった‼」
「あっ!零と俊さんありがとっ!」
「いや俺は全然たいしたことしてないし。」
「僕も全然! …それよりなんで僕だけ”さん”つけてるの?」
少し寂しそうな顔で俊は言った。
さっき零のこと勝手に呼び捨てして恥かいたから
今度はちゃんと「さん」つけてみたんだけど…。
「じゃぁ!俊って呼んでもいいかな?」
「うん!よろしくねっ!つばき‼」
か、かわいすぎます!!
にへっと笑う俊はまるで綿菓子のようだった。
フワッとしてて甘い笑顔。
女の私でもうらやましくなってしまうくらいの可愛さ。
べ、別にうらやましくなんてないんだからねっ‼
(※ツンデレ風セリフを、ただ言ってみたかっただけのつばき氏)