チェンジ type R
(だからっ! 幽霊じゃねえよっ!!!)

 ここで小気味の良いツッコミが隼人くんから一つ入った。
 と、同時に――私はある事を確信した。

 隼人くんは……私の考えていることが聞こえている。

 思っていることが全て分かる、というのとは微妙に違うようだ。
 頭の中できっちりとした言葉になった、感情とは異なる思考……そんなものが隼人くんには聞こえるようだ。

 私の考えることの一部が……隼人くんには筒抜けになってしまっている。
 それは私に隼人くんが見えていようと、見えていまいと変わらない。
 いつであろうと、隼人くんには私の思っていることが声として聞こえているようだ。

――ふむ、だから『無視された』になるわけね。

(ん? 何がだよ? つーか無視してたのは事実じゃねえか!)
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