君想い【完】

さりちゃんを動かしているのは確実に麗だ。


東龍会が絡んでいるICEというバーにさりちゃんみたいな高校生が1人で入ることが不可能だ。

トシは先輩と行ったから入れた。

でもさりちゃんは最初から最後まで1人だったらしい。


さりちゃんが東龍会がバックのお店ばかり出入りしているのもおかしい。


佐倉龍司と接触している事もおかしい。


さりちゃんは先輩とまったく関わりがない。

部活に入っているわけでもないし、
上に兄弟がいるわけでもない。

元々人と関わるのがそこまで好きじゃない子だからこそ、
先輩と関わることは中学の頃から嫌っていた。


年上でさりちゃんが関わってきたのは
うちの姉貴くらいだ。


「麗でしょ。さりちゃんの行動の中心にいるのは。」

「さりながどうしたい、とかじゃなくて麗が何かしてそう。」


僕たちは麗を疑った。


麗が何かしてるとしか思えなかった。


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