君想い【完】
「あっこ誰この子?」
「制服からして後輩っぽいけど。」
「中澤さりなの幼なじみです。」
あっこ先輩の隣りにいた女の人は椅子を倒して立ち上がった。
「中澤の幼なじみ?あの秀才ボーイか!!」
「ああ。なんか見た事ある顔だと思った。確か純くんだよね?」
「何で知ってるんですか?」
「全国模試とかすごい結果残してるじゃん。」
あっこ先輩の隣りにいた人も僕の学校の先輩だったらしい。
今は黒髪で、長いロングのストレートだがよく見ると確かに見たことがる。
いつもあっこ先輩と一緒にいた人だ。
大学にいってさすがに落ち着いたらしい。
「今日は聞きたい事があって来ました。」
「何?」
「去年、廊下でさりちゃんともめましたよね?あの時の事で。」
あっこ先輩の顔が一瞬で曇ったのが分かった。
佐倉先輩が関連している話だからかもしれない。
「私の勘違いだったんだけどね。中澤が龍司を追い掛け回していた時期があってね。龍司に気があるのかと思ったの。そしたら龍司の家から出てくるんだもん。やったと思ったらやってなかったみたいで。中澤も龍司に気なんて無いって言うし。」
「さりなちゃんが佐倉先輩のことを追い掛けてたんですか?理由とか知ってますか?」
「うん。東龍の事が聞きたかったみたいよ。」
僕はゆかと目を合わせた。
その姿を見て、あっこ先輩が首を傾げていた。