君想い【完】
今日も空は快晴で、
グラウンドからサッカーをしている上級生の笑い声が聞こえてくる。
無邪気で、悩みもないような透き通る声。
今の僕はそんな笑い方が出来ない。
「今日も気持ちいいな。屋上は。」
「そうだね。」
トシはすごく気を遣ってくれている。
慰めてこないし、僕の話を聞こうとしない。
そんなトシの気遣いが落ち着いた。
出来ればこのままトシと
放課後まで時間をつぶしたい。
心からそう思った。
教室に戻れば嫌でもあの2人の姿を見なければならない。
お弁当を半分以上残し、そのまま寝ころんだ。
太陽の日差しが眩しくて目を閉じると、目から涙が一筋流れ落ちる。
あの時のゆかりちゃんの気持ちが、今痛いくらい分かる。