君想い【完】
電車に乗り、渋谷に向かった。
カップルがたくさん居て人混みが嫌いな僕は顔が曇ってしまう。
「純くん人混み嫌い?顔にすごく出てる。」
「え?ごめん。でも楽しくないわけじゃないからね!」
「ゆかも人混み嫌いだから!イラっとするよね。」
「分かる。ぶつかって謝らない人とかね!」
先を歩く2人を追うように人混みをかき分けながら歩いた。
小さくて危なっかしいゆかりちゃんはさりちゃんを思い出させる。
しっかり隣りを歩いてないと、
すぐ人混みにのまれてしまいそうだ。
でもさりちゃんより少ししっかりしている。
わがままじゃないし、人の行動を良く見ている。
「純!昼飯食おう!」
少し先から叫んでいるトシに手を挙げて答えた。
「ゆかりちゃん何食べたい?」