*花は彼に恋をする*【完】

ホッとしたような表情に変わった

黒瀬課長に私は

「…いつから…私の事を?」

と早速聞いてしまった。

すると、若干照れ臭そうに

微笑みながら彼は口を開いた。

「…報宣の課長代理になって
暫くしてからだ。
最初は部下としか見れなかったけど
玲花が自分の意見をもって
先輩だろうが気にしない気迫や
報宣を良くしていきたい意気込みが
素晴らしいと思っていたし
他の社員よりも仕事への熱意が
感じられた。」

「…あっ、ありがとうございます。」

褒めて貰えたお礼を言うと

「…でも…その勢いが
周囲の反感を買うようになって
気がつけば
陰口や妬みを言われるようになって
気にしない素振りを見せていても
実は廊下で泣いていた玲花を見た時
強いようで意外と脆くて
綺麗な涙を流す姿を見た時
…段々と見方が変わっていった。」

見方が変わった?

その言葉に首を傾げると

「…俺がもっと早く察知して
庇ってやれなかった申し訳なさも
勿論あったけど
『守ってやりたい…抱き締めたい。』
と、玲花を部下でなく
一人の女性を見る気持ちで
惹かれていくようになっていたよ。」

そう言って

黒瀬課長は私の頭を撫でた。

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