*花は彼に恋をする*【完】

でも…じゃあどうして?

私の中に疑問が湧き上がる。

黙ってしまった私に

黒瀬課長は

「…うん?」

と、首を傾げた。

「…気になる事あるなら言えよ。
俺もさっき玲花の言葉で
気になっていた事が聞きたい。
だから、先に言ってくれ。
…不安にならないように答えるから。」

その言葉に私は頷きながら

「…私も…実は同じ頃から
黒瀬課長の事が好きでした。
先輩達に『生意気』とか
皆の前で言われていた私を
課長が庇ってくれて
廊下で励ましてくれた時から
惹かれてしまって…。
それから、ずっと好きでした。」

「……玲花。」

「…でも…営業1課の課長に
昇進される事が決まって
異動が決まった時…寂しかったです。
本当はもっと喜ばないといけないのを
わかってても寂しかったです。」

「……そうか。」

「…『野田』から『野田さん』に
呼び方が変わる事が寂しくて
想いを伝えようか躊躇していた時に
『課長がお見合いするらしい。』と
2課の三橋から聞いて
まさか…と思っていた時に
課長が関西の営業課長に
お見合いを認めた事を
直接聞いてしまって
凄くショックを受けました。」

「……はっ!?聞いたって…。
あの時…まさか!!」

黒瀬課長が目を見開いて驚いた。

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