*花は彼に恋をする*【完】
「…………!!」
突然の事に息が止まりそうになり
心臓がバクバクする。
「…黒瀬……課長!?」
ガッチリした逞しい
彼の腕に抱き締められながら
大好きな人の名前を呟くと
「…玲花。
俺の事を『大嫌い』て言った事
訂正してくれ…頼むから。
あの言葉は、本気(マジ)で辛い。」
課長の切実な願いが
頭上から降り注いだ。
…勿論…あんな言葉は本心じゃない。
嫌いなんて思った事なんてない。
ずっと好きで…大好きで
諦めきれなくて
切なくて…恋い焦がれて
触れたくて…苦しかった…。
「…勿論です…課長。
勘違いして暴走してごめんなさい。
『嫌い』なんて言ったり
酷い事言ってごめんなさい…。」
私は謝罪を口にした後
恐る恐る彼の背中に腕を回すと
「…良かった。
俺の方こそ…悪かった。」と
私の今までの想いに応えるかのように
さらに強く抱き締めてくれた。