*花は彼に恋をする*【完】

「…心配しなくていい。
龍や瑛美香が
だいぶんサービスしてくれた。
このホテルは普通の客室でも
十分広くて綺麗だけどな…。」

そう言って苦笑いする翔英さんの手が

頭から私の頬に触れた。

「…本当は今日ここに着いたら
玲花に告白しようと思っていた。」

「…えっ!?私に…告白ですか?」

彼の言葉に驚くと

「…ああ、そうだ。
その事を瑛美香に相談したら
『この部屋を用意した』って
龍から電話があったんだ。
断っても
『上手くいって欲しいから』
って、全く聞く耳持たぬでな…。
だから…この部屋は
あいつらから玲花への
プレゼントみたいなモノだ。
この間の事は想定外だったから
計画が少し狂ったけどな…。」

そう話してくれた後

さっきまで笑っていた

翔英さんの顔が急に真顔になった。

その変化に何だかドキッとした。

彼は私の頬に触れたまま

私をジッと見つめると

「…だから、もう一度
告白させて貰うよ…。
……俺は玲花が好きだ。
ずっと前から好きだった…。」


と改めて、私に愛を囁いてくれた。
















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