*花は彼に恋をする*【完】
こんなに素敵な場所で
翔英さんから改めて紡がれた
嬉し過ぎる愛の言葉に
「…私も、翔英さんが好きです。」
と、漆黒の瞳を見つめながら答えた。
「…玲花…嬉しいよ。」
彼の顔が段々近づいてくる。
「……翔英さん。」
顔が紅くなりドキドキしながらも
応えるように私はそっと瞳を閉じた。
「…好きだ。」
お互いの唇が優しく重なった。
…今日初めて交わすキス。
『会いたかった』と
ゆっくり会えなかった時間を
埋めるように…。
『愛してる』と
お互いの想いを再確認するように…。
しかし、翔英さんの唇が離れると
何だか名残惜しい気持ちになる。
もっとキスして欲しい…。
唇が離れるのが寂しいくらい
彼のキスは温かくて優しかった。
「…玲花。」
翔英さんの親指が
そっと私の唇をなぞっていく。
その仕草がとても素敵で
今まで感じなかった彼の色気も感じて
胸が高鳴り、顔が紅くなる。
…翔英さん、もう一度キスして。
その願いが通じたのか
「…そんな瞳で見つめるなよ。
またキスしたくなるだろ…。」
そう言って微かに微笑みながら
彼は再び私の唇を優しく塞いだ。