*花は彼に恋をする*【完】
…あっ、でも…それより
赤羽が彼に話したって事によって
『私と赤羽が過去に
付き合っていたんじゃないか』などと
あの女子社員が誤解して
一方的に罵倒してきたように
彼にまで誤解をされたら困る。
「…翔英さん!!
あの…私は赤羽とは…。」
そう言いかけた私。
でも…。
「…ああ、わかってるよ。
ちゃんとわかってるから大丈夫。」
彼はそう前置きした上で
「…玲花と赤羽が
過去に交際の事実がない事も
交際じゃないけど
2人が過去も未来も
切っても切れない縁で
繋がれている事だって
ちゃんと赤羽から説明を受けてるよ。」
と、言って私に視線を向けた。
切っても切れない縁って…。
確かにそうなんだけど
「…そうですか…聞いたんですね。 」
私が口を開くと
「…ああ、全て聞いたよ。
玲花が企画開発の女子社員に
一方的に罵倒されていた事も
赤羽が止めに入った事も
玲花が泣いていた事についても
詳しく聞かせて貰ったよ。」
そう言って
翔英さんは私に視線を向けた。