*花は彼に恋をする*【完】
でも、夜景以上に
この部屋は本当に広くて綺麗。
贅沢なほど素敵なお部屋に
大好きだった翔英さんと泊まれて
こんなに幸せでいいんだろうか…。
明日の朝目覚めたら
『実は夢でした』なんて事に
なるんじゃないかと思っちゃう。
そんな事をぼんやりと考えていると
「…どうした?玲花。
部屋が薄暗いけど…。」
後ろから声をかけられて
若干驚きながらもそっと振り向くと
いつの間にかバスルームから出てきた
バスローブ姿の翔英さんが
冷蔵庫から別のペットボトルの
ミネラルウォーターを取り出して
ゴクゴクと美味しそうに飲んでいた。
「……。」
初めて見る翔英さんのバスローブ姿。
…何てカッコいいんだろう。
スーツ姿、私服姿とはまた違った
男の色気を感じてドキドキする。
目のやり場に困ってしまう。
見惚れてしまいそうになるのを抑えて
「…夜景を見てました。」
と私は再び窓に目を向けた。
すると足音が近づき
「…玲花。」
翔英さんに呼ばれると同時に私は
ギュッと後ろから抱き締められた。