*花は彼に恋をする*【完】
私の顔がボッと紅くなった。
「…えっと…あの…。」
目を合わせるのも恥ずかしくて
私は俯いた。
確かにここに来た以上は
翔英さんとそういう行為が
全くないとは思っていなかった。
でも、まさか
ストレートな感じで言われるとは
思っていなかったから
いつも以上の緊張感に身体が包まれる。
「…驚かせたらごめん。」
翔英さんが私を優しく抱き締めた。
「…悪い。
俺達は付き合い始めたばかりだ。
玲花が俺を好きでいてくれてるだけで
いいと思わなければいけないのが
当たり前とわかっていても
玲花への気持ちが抑えきれなくて
苦しいんだ…。」
…えっ!?そんなにまで?
「…さっきのバスローブ姿を見たら
保っていた理性が…もうダメなんだ。
…なあ…玲花。
俺に抱かれるの嫌か?
まだ早いと思うか?
ダメなら待つし、無理は言わない。」
不安そうな声で話す彼に
「…無理じゃないです。
ただ…私は…その…。」
大事な事だから
翔英さんにちゃんと言っておきたい。
ちゃんと言わなきゃいけない事が
私にはあった。