彼となら、   熱くなれる
「悪い妹だ、兄を誘惑するとは。その生々しい女の体を拒める男がいるわけないだろ、例え兄でも。」

「お願い、狂いたいの。」

「珠良、妹でなければよかったのに。」

私は兄さんとの禁じられた愛に感電してしまった。

「珠良、俺はもうおまえ以外抱けなくなるかもな。歪んだ運命としか思えない。」

この白く妖しい体が俺だけのものになるなら、他の何もかもは虚しいだけだ。

全てを捨て切って珠良と逃げ出せたらとも思えた。

それほど俺は狂った。

妹だからか、理由を探しても見つからないだろう、永遠に。

人間が愛し合うことは本当に自由なのだろうか。

珠良の想いはわからないが、俺の想いは不変だ。

今夜俺に起こったことは宿命なのだ。

誰にも俺を止められない。

珠良は何と言うだろうか、俺を求め続けるだろうか、それとも今夜限りか。

たぶん後者だ。

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