彼となら、   熱くなれる
ズドドドドーンッ!

と増々凄まじい雷にいつまで私が耐えられるか不安だった。

小屋のガタガタと揺れる音が余計私の不安をあおった。

「何かすることはないの?」

「何もない。なんならここにある非常食のリストでも読みあげようか?」

「いいえ、結構よ。ここに泊まる気はないもの。」

「そうならないことを祈る。」

私は言葉に詰まった。

冗談じゃないわ。

今日中に下山するのよ。

早く家に帰って熱いシャワーを浴びたいと思った。

私は窓の外の土砂降りの雨をにらんだ。

「その辺を見てくるから。」

森下さんはビショビショの雨具をかぶり、私を見つめた。

「何?」

「一人でも大丈夫だろ?すぐ戻る。」

「大丈夫よ、これくらい。」

彼はまだ私を見つめていた。

「だから、大丈夫。見てきて。」

彼は出て行った。

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