彼となら、   熱くなれる
次第に心細くなっていく自分がわかった。

せめてランタンの明かりでもあったらと思ったが、夜になればもっと暗くなる。

夜?

夜までここにいるつもりはないわ。

とんでもない。

でもこのひどい降りの中、下山するのは自殺行為だ。

森下さんはどこまで見に行ったのかしら?

私は狭い小屋の中をウロウロした。

聞こえるのは雨の音と不規則に続く雷の音だけだった。

ピッカ!

真昼のように一瞬外が明るくなった。

近い、と思ったとたん、今までと全く違う大爆音に絶叫してしまった。

私は自分の喉から出た悲鳴に100倍恐怖を感じた。

小屋の中に一人突っ立ったまま、両腕を胸の前で固くクロスさせてブルブル震えていた。

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