雪恋ふ花 -Snow Drop-
昼食後、再びゲレンデに出て、コースを流しながら、春人の指導は続いた。
バスの出発が16時なので、スキーは14時半にあがることにした。
珠のパラレルはまだまだだったが、気心の知れた人と一緒だと、スキーがこんなに楽しいものだとは思わなかった。
でも、自分の相手をしていた春人は楽しめたのだろうか。
1人なら上級コースにも行ける腕前なのに。
けれども春人は一度もつまらなさそうな顔をしなかった。
それが本心だったら、うれしい。
でも、ほんとうは?
珠の心はパラレルターンのように、激しく揺れ動いていた。