雪恋ふ花 -Snow Drop-
3時の休憩で、この間ピザを食べたカフェに入る。
ここで焼きカレーを一口分けてもらって、楽しかったな。
春人が口をふいてくれようとして……。
珠が思い出にひたっている時、春人がふいに言った。
「気づいてる? 足、閉じてきてるの?」
「え?」
「もうほぼ、パラレルになってる」
「ほんと?」
珠は一瞬笑顔になるが、すぐ表情が曇る。
「どうした? うれしくない?」
「ううん。春さん、ほんとにありがと……」
珠は慌てて言った。
もう、春人とスキーをすることもなくなるのだというさみしさがこみあげてきた。
「いや、俺はべつに……珠ちゃんが頑張ったからだよ」