雪恋ふ花 -Snow Drop-

春人がお風呂から戻ってくると、珠はソファーで膝をかかえて丸くなっていた。

「どうした?」

「うん」

「気がすすまないなら、今度にしようか?」

やっぱり春人はどこまでも優しい。



「違うの、そうじゃなくて…自信がなくて」

「どういうこと?」

春人は首をかしげている。




「あの、満足してもらえないかも…」



春人はぽかんとした後、ふっと笑うと、珠を膝の上にぽんとのせた。
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