雪恋ふ花 -Snow Drop-


朝食の席で、珠は昨日の晩から決めていたことをみんなに発表した。


「今日はスキースクールに入ろうと思って」

「えっ? せっかく来たのに、一緒に滑ろうよ」

姫花がそう言ってくれたが、珠は首をふる。


「私、ちゃんと滑れるようになりたいから。だから、私のことは、気にしないで楽しんできて」

「そうだな。パラレル滑れるようになったら、一緒に滑ってやってもいいぞ」

賢が冷たく言い放つ。

そんなことを言われても、珠は黙って笑っているだけだった。
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