雪恋ふ花 -Snow Drop-

大きなカフェオレボールの温もりが、珠の冷たく凍えた手を溶かしてくれるようだった。
しばらくして、春人が適当に注文した前菜盛り合わせと、季節野菜のパスタが届いた

「ここのアボガドチーズ、うまいから食ってみて?」

そう言って手渡されたスプーンを珠が受け取った。
アボガドを半分に切って、種の部分にチーズをのせてオーブンで焼いた料理を口に運ぶ。

「おいしい」

「だろ?」

「ささみのマリネもいいし、オイルサーディンもうまいよ」

< 85 / 181 >

この作品をシェア

pagetop