そしてキミは花になる
プルルル
プルルル
「あっわたしだ。ちょっとすいません。」
携帯をポケットから出して通話ボタンを押した。
「もしもし」
『神田愁芭さんでお間違えないですか?フレンチの者です』
フレンチ…?
あぁ!
パン屋さんか!!
色々ありすぎて忘れてた。
『面接の結果が決まりましたのでお伝えいたしますね?』
ドキッ!
なんか…緊張してきた。
「はい。」
別に向こうの人に姿が見えてる訳じゃないのに、自然と自分の格好を見直してしまう。
前髪を手で少し触ると、呼吸を整えて深呼吸をした。
『合格です。明日に仕事着の試着などを行っていただくので5時にフレンチにお越しください。
お待ちしています』
「はい。失礼します」
電話を切った瞬間喜びが込み上げてきた。
たかがバイトでこんなに浮かれちゃってるのもおかしいけど。
「やったー!」
わたしの声が空き教室に響き先生も優しい笑顔を向けてくれた。