傷ついてもいい
次の週末。

斎藤が麻衣子に独身の男の人を二人も紹介してくれるというので、五人でご飯会をすることになった。

「こういうのって、ひとりだけ紹介するより決まりやすいんだよ」と斎藤は言う。

確かにそうかもしれない。二人を比べることで、相手の良さがわかったりするものだ。

「ねえ、佳奈ー!変じゃない?この服!」

約束の時間まで洋服選びに付き合って欲しいという麻衣子の部屋に訪れていた。

「うーん、なんか麻衣子らしくはないけど」

佳奈は、いつもの麻衣子のカジュアルな服装がよく似合っていて好きだった。

今日の麻衣子は、お嬢様っぽい服装で、いつもとは、ガラリと違っている。

「けど、やっぱりお見合いだし!相手は、銀行マンでしょ?」

「あ、けど、一人は取引先の人みたいだよ」

佳奈は、麻衣子があまりに必死なので可笑しくなった。





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