傷ついてもいい
「麻衣子、そんな大したご飯会じゃないんだから!向こうがカジュアルで来るって言ってんのに、あんまり気合いれてると逆に恥ずかしいんじゃない?」


「そっか、そりゃそうだよね」

麻衣子は、悩みに悩んで、いつもの服装の中で、一番綺麗目の洋服を選んだ。

白のカットソーにチェックのパンツ。
髪をアップに結い上げ、首元にシンプルなシルバーのネックレスを付けた。
最近、ダイエットに成功した麻衣子は、元々顔立ちがハッキリしていたのだが、より綺麗になっていた。

「地味じゃないかなあ」

「大丈夫!麻衣子は、美人なんだから!このくらいのほうが際立つよ!」

佳奈は、不意に柚香のことを思い出した。

あんなにシンプルな服装で目立つ人はなかなかいないよな…


ついぼんやりと直己と柚香のことを考えていた。

二人は、うまくいったんだろうか。

佳奈は、直己に幸せになってほしいと思った。

柚香さんなら、直己を幸せにしてくれるよね。

佳奈は、麻衣子の綺麗なうなじを見ながら、そんなことを考えていた。


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